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御由緒・歴史

直江津の八坂神社は、直江津鎮守のお社として、長元元年(1028年)に創建されたといわれています。

その昔は八坂社一座でしたが、元禄二年(1689年)に諏訪社、文化年中(1803年頃)に日吉社を合祀し、昭和三年に旧郷社に列せられ「八坂神社」と称しました。その前は八坂祇園社、三ヶ所神社、諏訪神社と称したこともあり、三柱(みはしら)神社、俗称として八王子様といわれて現在に至っています。

八坂社(祇園社 八王子社)

直江津八坂社は式内佐多神社であるという説もありますが、明らかではありません。御祭神は須佐之男尊(スサノオノミコト)ですが、神仏習合では牛頭天皇ともされています。
八王子社とは天照皇大神(アマテラススメオオカミ)と須佐之男尊との誓約(うけひ)で生まれたのが八人の王子です。武勇、悪魔悪疫退散、商売繁盛の神様です。

上越地方唯一の大祭である祇園祭は、八坂社の祭祀です。祇園祭につきましては、こちらのページをご覧ください。

諏訪社

諏訪社は天暦二年(948年)の鎮座といわれる直江津の産土神です。元砂山村字諏訪の森の地内(現南小学校敷地内)にありましたが元禄二年(1689年)に八坂社に合祀されたといわれています。
御祭神は建御名方命(タケミナカタノミコト)です。

日吉社(山王権現 日枝神社)

長元年中(1028年頃)の鎮座といわれ、元砂山村の産土神です。文化年中(1803年頃)の社殿焼失のため八坂社に合祀されたといわれています。
御祭神は大山咋命(オオヤマクヒノミコト)です。

年表

706年(慶雲三年)
直江津に国府が置かれる(国司・威奈大村)
948年(天暦二年)
直江津に諏訪社が鎮座する
1028年(長元元年)
直江津に八坂社(祇園社)が鎮座する
1028年頃~(長元年中)
直江津に日吉社が鎮座する
直江津祇園祭が始まる
1223年(貞応二年)
貞応廻船式目に江澗(直江津)が日本海七湊のひとつとして記載される
1607年(慶長一二年)
直江津に越後福島城が完成する
1614年(慶長一九年)
高田城が完成し福島城が廃城となる
高田祇園祭が始まる
1618年(元和四年)
高田城主酒井忠勝寄進状(祇園祭が文書として正式に残る最古のもの)
1689年(元禄二年)
諏訪社を合祀する
1715年(正徳五年)
俳譖奉納額(上越市文化財指定)が奉納される
1721年(享保六年)
現本殿を再建する
1803年頃(文化年中)
日吉社を合祀する
1843年(天保一四年)
現拝殿が完成する
1928年(昭和三年)
旧郷社に列せられ八坂神社と称す
2017年(平成二九年)
「直江津・高田祇園祭の御旅所行事と屋台巡行」が新潟県指定無形民俗文化財に指定される

※「直江津」の名称は明治一一年(1878年)に統一されるまで、「今町」「府中」など時代によって名称が変わってきましたが、この年表では全て「直江津」と表記いたします。